〈コロキウム発表者・発表内容〉 |
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1.開会のあいさつ 13:00− |
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2.研究および制作発表 (五十音順) |
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「色を見る」
石塚英樹 |
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試作の紹介を通して、コンピュータ上で「色を見る」事について考察をする。 色を操作対象としてコンピュータ上に表示する場合、表色系的な変化しない色の重要性とは別に、色の変化とそれを引き起こす人の動きが重要になる。たとえば実空間で色を見比べる場合、遠くから見る、他の色と並べる、向きを変えるなど、種々の行為によって見え方を変化させ、その行為と変化の中から色を見定めようとする。 コンピュータにおける「色を見る」という行為を、視覚だけの問題ではなく、動きと運動の一部として扱うための第一段階として本発表を位置づけたい。具体的には2001年に制作した「color system」と制作ノート「コンピュータ・モニター上における色立体モデルの構造とその表示方法について」を基に、新たに試作したプログラムの紹介を通して自身の考察を発表する予定。
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「勝見勝をめぐって」
大田暁雄+松井雄一郎〈共同発表〉
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松井は、勝見氏の著作『手と造形』(1944)や、『児童画評価シリーズ』(1959)を中心に、彼の造形への眼差しを読み取る。日本の「現代デザイン」を牽引したディレクターの初期の造形観を知ることで、造形教育の問題とデザイン領域の専門性とのバランスを考える際のヒントとしたい。
大田はこれまでO.ノイラートの研究や、『Tokyo Econo-graphy』と題して現代東京の諸問題を空間経済情報のリサーチから浮かび上がらせようとしたが、今回は視点をマクロにズームアウトし、19世紀中盤のC.J.ミナール、大戦間期のO.ノイラートが開拓した視覚言語の成果を分析すると同時に、戦後1960年代にいくつかの経路から日本に輸入された変遷を辿り、空間経済情報の視覚化が現在抱える課題を考察する。
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「L.モホリ=ナギ 創造の新しい可能性への導き」
ソンユミン |
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〈感覚体験から感覚整理へ、空間認識から空間構成へ「空間構成のための6段階」の提案〉
◎総合的芸術家であり、バウハウス、ニュー・バウハウスの教育者であったモホリ=ナギは、創造の新しい可能性への導きとして、私たちに何を伝えたかったのか。本研究は、主に、モホリ=ナギの 著書である「ザー・ニューヴィジョン ある芸術家の要約」を中心に行われた。モホリ=ナギはこの本で、生活、社会、科学、芸術、教育など、総合的な観点から創造への新しい可能性を提示している。本研究では、モホリ=ナギが教育手段の最初の段階として行っていた「感覚訓練」、すなわち「感覚体験」を通して「感覚整理」することの目的を理解し、その次に、モホリ=ナギの造形論である「造形の発展段階:彫刻発展の5段階」を分析、再解釈し、新たに「空間認識」をし「空間構成」をするための「空間構成のための6段階」を提案した。また、追体験、ワークショップを行い、創造への新しい導きとして〈感覚体験から感覚整理へ、空間認識から空間構成へ〉の意味と目的を明確にした。
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発表の後に |
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今回のコロキウムでは、各プレゼンテーション終了後に、発表をさらに各自が咀嚼してフィードバックし合うようなグループディスカッションなどを企画しています。目標は2つ。
1. オーディエンスから発表者へのフィードバックを充実させること。
2. コロキウムの場を共有する人どうし、各個人の問題意識も含めて自由に対話を深め、さらなる議論や活動、関係へとつなげていくこと。
プロジェクトメンバー、一般のオーディエンス、誰でもが参加できるかたちで、デザインの問題を共有してゆく対話の場をつくりたいと思います。みなさんの積極的なご参加をお願いいたします。なお、プログラムのデザインとファシリテーションは運営委員が務めさせて頂きます。進行の詳細は、当日お知らせします。
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3.閉会のあいさつ16:20〜16:30 |
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4.懇親会(17:00〜 参加費4000円 [銀座LION]新宿センタービルB1店) |
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