<コロキウム発表者・発表内容> |
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1.開会のあいさつ 陣内利博 10:00− |
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2.研究および制作発表 (あいうえお順) |
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「チヒョルト再考」 青松基 |
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この作品は、ヤン・チヒョルト(Jan Tschichold)の著作『Typographische Gestaltung』を通して、モダンタイポグラフィの考察を試みたものです。構成としては、『Typographische Gestaltung』の英語版『Asymmetric Typography』の全日本語訳と、その原書に忠実な日本語版のブックデザイン、さらにその内容をより深く理解するための参照本の、三部構成となっています。自分が翻訳・研究してきた過程をそのまま形に落とし込み、本として表現しています。
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「オットー・ノイラートとアイソタイプ運動」 坂本奈賀子
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オットー・ノイラート(Otto Neurath 1882-1945) の活動に関する修士論文、「オットー・ノイラートとその周辺」の内容を
中心に、アイソタイプの成立過程における目的や原理、構造と、そのメソッドが発展していく中で関連した、同時代の人々や
事象を紹介し、ノイラートが近代デザインに及ぼした影響を考察する。
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「視覚の原理とアニメーションの解析−生態学的視覚論から」佐分利敏晴 |
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本年3月に博士号を取得した。本発表はこの博士論文の内容をまとめつつ紹介するものである。第1に、Gibson(1950)”The Perception of The Visual World”第4,5章の考察から導かれた順序知覚情報仮説について述べる。そして、隣接する順序構造が
動的に崩壊するときに生じる遮蔽の知覚について紹介する。第2に、動きを伴う自然事象がセルアニメーションに準じるアニメーションにおいてどのように作成されるかについて、それぞれの事象に固有な、知覚可能な情報となりうる性質に着目し検討する。ここでは2つの例を取り上げる。1つは風であり、流体力学を参照する。
2つ目はヒトの歩行・走行であり、バイオメカニクスを参照する。第3に、「アニメ」の作成・提示・表現と順序知覚情報仮説についての考察と検討課題について述べる。
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「人文学部系造形学科のヴィジョン」 鈴木利彦 |
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駒沢女子大学人文学部映像コミュニケーション学科の設置(2001年)から完成年度(2005年)を迎えるまでの経緯と経過を紹介し、一般女子文系というケースでの造形教育の事情と問題点の検証を試みます。また、ある学生が辿った入学から卒業までのカリキュラムと成果を追跡し、当学科がスタンダードにすべきヴィジュアル・コミュニケーション教育とは何か、美術学校でも職能学校でもない人文学部系造形学校の在りようとは何か、を考察します。
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「日本語組版の応用と展開」 永原康史
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2002年4月に上梓した『日本語のデザイン』(美術出版社刊)では、最終章で現在のデジタル環境に少しだけふれ、結論らしい結論もな
いまま筆を置いた。コンピュータライズドデザインにおける組版の話を用意し、展望を見いだすところまで書きたかったのだが、論をまとめきれず、時間切れとなった。今回の発表は、『日本語のデザイン』以後の考察を少し話してみようと考えている。内容は日本語組版の体系化へのアプローチとそのコンピュータ的な展開であるが、これまで行なってきたアルゴリズミックなデザインのタイポグラフィへの応用をその実験としてご覧いただく機会としたい。
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「都市/社会を読み解くためのマッピング的アプローチ
ーそのアーカイブメディアとしての可能性ー」 野口靖
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都市社会学の分野では1920年代以降、シカゴ学派からシチュアシオニストなど、都市や社会を読み解くためのアプローチとして地図製作(マッピング)が積極的に活用されてきた。また、1960年代以降の一部のデザイナー達も実験的なマッピングを行なってきた。このようにして、マッピングは様々な領域や状況において多用されるものであるが、このメディアは現代のテクノロジーを活用することによって興味深い展開を見せている。今回は、2006年5月に東京都小平市で行なわれた自身のプロジェクトである「レシートプロジェクト」と「場の記憶」の紹介、そのアーカイブメディアとしての可能性、地域活動との関連などを論じる。
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3.閉会のあいさつ 勝井三雄 |
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4.懇親会(17:30〜 参加費4000円 [銀座LION]新宿センタービルB1店) |
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