テスト   opening words
岡崎 理恵

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岡崎
私のテーマ文学作品の冒頭文です。最初に私は読む本を人はどう選んでいるのかという疑問がありました。人によっては表紙を見て選ぶとか、好きな版数の多いものなど色々ありますが、私もそうなんですが、最初の文を数ページ読んでから選ぶということに着目しました。考えてみると自分も人も誰でもそうだと思うんですけれども、文章の書き出しを書く時には誰でも気を使うと思います。でそういう著者の思いを集まった文書の読者の引き付ける勢いや魅力を知りたいと思いまして様々な文学作品の冒頭の文章を集めていきました。集めた文学作品は近代の名作の冒頭を書き出しをどんどん収集していきました。それをだいたい500冊ぐらいあるんですけど、それを時間と人と世界でそれぞれから始まる文章にわけて本にしました。時間は春夏秋冬や朝昼晩、19何年何月何が起こったとかいうような、時間から始まる物です。人は私やあなた、あと名前とか台詞とか人言う要素から始まる物を収集しました。世界は動物や虫や場所など私達の周りの世界から始まる物を集めています。中身なんですけど、最初の一文をまずこちらに置きまして、最初の文は後の文に続くそういう雰囲気が大事だと思ったので、続きの文を薄く載せています。コンセプトはこの冒頭文から自分の読みたい本を探してもらいたいと言うコンセプトでやりました。最初の勢いと言う物を感じてもらってそれから自分の読みたい本を見つけていくと言うコンセプトです。
 
川又
冒頭文を読んでもらって自分の好きな文章を見つけてもらうと言う事なんだけど、実際にこれを友達とかにでも読んでもらってどれが気に入ったとかそういう言葉とかありましたか。
 
岡崎
読んでくれた友達は自分の好きな作家があると嬉しいみたいな、そういう探す楽しみみたいな。宮沢賢治が好きな友達は、好きな最初の文を知らなかったりして、注意してみてないじゃないですか。それを発見できるのがいいみたいな意見はありました。
 
川又
文章全体、ストーリー全体と、その例えば、冒頭の一文にどのように縮図化されているかとか、そのような検証とかはしていないんですか。
 
岡崎
していないです。関係が深いものがあります。
 
勝井
世界って言うのを見て、目次がさ、色と音、夢でしょ、こうやって見るとこういう差がずいぶんあるね。どう言う結果なの、結果って自然のなりゆきなんだろうけど。
 
岡崎
これが、1人の場所なんですけど、
 
勝井
場所が多いよな、
 
岡崎
物とか、虫とか少なかったり。ここはどこだという形で始まる物が多かったりしました。
 
勝井
全部で作品は幾つあるの
 
岡崎
3冊で500冊作品を載せています。
 
勝井
500冊を選ぶというのはどうゆう
 
岡崎
名作の方が書き出しがいいと思いまして、文学集から全部持ってきています。名作は引かれる物が大きいじゃないかと思いまして。
 
勝井
名作っていう基準があって500って選べるのは何かあるの。
 
岡崎
正確に500じゃないですけど、片っ端から写してきまして、それを分類していきました。
 
勝井
時代とかは、それは、近代文学
 
岡崎
作家によって特徴がありました。芥川龍之介とは時間の記述が最初に多いですけど。
 
勝井
それは特徴が出るね。だから、まとめ方によっては同じ作家が重なる可能性があるね。その辺がけっこう面白いね。そういう事が発見出来たってことが面白いね。