テスト   みんなのうた
中込 千春

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中込
童謡と唱歌とわれべ歌の歴史を振りかえる作品を作りました。明治14年のちょうちょが初めて、小学校の唱歌集に載った時から、大正の終わりまで全部で52曲弱について調べました。今まで童謡とか唱歌と言うのは季節分類であったり、作曲者分類で編集されている事が多かったんですけど、私は年代と共に歴代作られていった商品の広告とかパッケージとかを一緒に見せて、時代の背景や人々の生活などが想像出来る様な、作品にしたいと思って広告やポスターと童謡、みんなのうたを共に見せていくとこにしました。こっちが明治時代と大正時代の歌とその背景にポスターのより引きの映像をつけています。本なんですけ明治と大正の本があって、こっち側からめくっていくと、蛇腹状になっていまして、ポスターの一部の拡大とあと、こう広げていくと歌の時代の出来た歌と歴史等の詳細が掛れています。これは大正時代なんですけ、明治時代も同じ構造になっていて、逆から開くと、このように全体図というかポスターの歴史の様になっています。映像を聞きながら本を呼んでいただいて、帰りがけとかにこの曲をどこかで口づさんだり、頭をよぎってくれたら嬉しいなと思いながら作りました。
 
正田
質問なんですけど、この曲とポスター関係と言うか、時代背景との関係はあるんですか。
 
中込
時代とゆうか、まさに歌が生まれた年に作られたポスターの作品なんですけど、いっぱいある中で自分でその曲の雰囲気とちょっと似た物を選んでつもりでいます。
 
正田
一応自分では、関係性を見い出す事は出来たんですか。
 
中込
ちょっとですね。ポスターと曲かは難しいかも知れないんですけど、例えば、私が一番びっくりしたのは、関東大震災がおきた年に、月の砂漠とか夕焼け小焼けが作られたりして、映像をみてもらえれば分かるんですけど、こういう背景に月の砂漠にながれてたりするとチョットじーんとしてしまったりしました。
 
中野
蛇腹にして一覧して見れると言うのは面白いと言うか、一覧して初めて見れる事ってたくさんあると思うんですよ。どうしても片方を閉じていることによってページが移り変わるってくる時に見えなくなる部分と見えてくる部分に必ず別れてしまう事があると思うんです。それが、パッと一覧して見れると言うのは凄くまた違った事が見えてくる気がします。それが展示の時にそれがもっと見えるような形してあげればもっと印象が変わったかもなって気がします。 ポスターの位置付けっていう部分が、曲と関東大震災の時に夕焼け小焼けが出来たって言う面白い事実とどういう風に結びついていくかって所で、ポスターと歌をあつかった位置付けと言うのがもっと明解になってくると変わってくるのかなって印象があります。表にあるのがポスターであって開いて初めて歌のことについて事象が書かれているって言う風な見え方がする、蛇腹に開くとポスターがまず見えてくるっていうことのギャップが何となくあるなって言う印象があったのでそこが解決してくると、広げた意味って言うのがハッキリしてくると思います。