テスト   編集とデザインの相発のための二つのツール
大田 暁雄

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大田
タイトルは「編集とデザインの相発の為の二つのツール」っていう大タイトルがあって、その中の二つがこれです。でもともとは一つなのですが、画面が二つあるので展示用に二つになっています。相発と言うのは相互発動の略なのようなもので編集とデザインをたして広い意味でのエディトリアルデザインをしていく為のツールを作りました。動機は自分がそういうツールをほしかったからです。 ひと1つ目は方法の道具箱という名前なんですが、平たく言うとプロセスの辞典を作れるツールです。プロセスと言うのは 方法とか工夫、アイデア、行程とかいう意味です。画面があってユーザはここにある自分でプロセスを登録しておく事が出来ます。今僕が入れた物が500程入っていますが、自分で足す事も削る事も可能です。これをスクロールすると、例えば、比喩するとか評価する、裁判する、暗号化する、ダイヤグラムする、引用する、などのプロセスが登録されています。でまず、プロセスを登録した後に、こちらにタグというんですけど、見出しのような物をつけておいて、そこにこっちのプロセスを登録しておく事で取り出しやすくなります。例えば記録と記憶と言うタグを押すとこちらに入っているところから、記憶と記録に登録されているプロセスがこちらによって来ます。使う時はいろいろ見ていきながら気になった物があるとすると、メモパットというのを出して、メモパットを出すとメモパットが飛んで来ます。でこちらのプロセスから気になった物をこちらにドラックして離すととこちらにコピーされます。気になった物どんどん抜き出していってメモに使います。これは先程も言いましたが辞書のような物で、書き込みをする事が出来ます。例えば記録するのところには、文書に記録する、ビデオに記憶する、写真をとるなど具体例を入れたり、あと歴史的な事例などを入れたりするとより便利な辞典になると思います。で、もちろん中身を運んで来て先程のメモパッドを保存する事が出来ます。普段プロセスと言うのは頭の中でおこっている事なんですけど、ここに取り出して辞書のように使用する事で思ってみなかった、組み合わせがあったり、アイデアがつまった時にこれを見ていくと、今やるのはこういう事だなと言うのが分るようになります。 次にこちら、こちらは関係性を紡ぐもの英名はアイダプロセッサーというんですけど、これは、情報と情報の関係性を「あいだ」と言う名前の視覚的な距離におきなおして、情報の関係性から構造としての形を浮かび上がらせて、把握する為のソフトです。今例えば、「犬」といれて加えるをやると、ここに犬が入ります。これを引っ張くる事が出来て例えば、ネコ、ドック、ワンちゃん、ハチ公などをいれるとここに入って来ます。でまず、使う時は情報と情報の関係を紡ぎます。結び付けます。紡ぐと言う機能を使って犬に関係があるやつを押すと、犬の周りを関係がある情報が回転します。ドックも犬と関係があるので付けて、ワンちゃんとかハチ公もつける事が出来ます。もちろん、ドックのところにもホットドックとか入れる事が出来て、もちろんワンちゃんとハチ公をつなぐ事も出来ます。枝的ではなくて完全に網の状態でつなぐ事が出来ます。今同じ距離で回っているんですけど、情報の関係性はいろいろあると思うんですけど、犬とワンチャンはほとんど同じ意味なので意味が近いと、そういう時には「よせる」と言う機能を使うと距離が変わります。間と言う名前が付いているんですけど、これをかえる事によって視覚的に構造を把握する事が出来ます。でたとえばホットドックが大事な時には、「ホットドック大きく」とか、「ホットドック太く」とかすることが出来ます。やっていくと複雑になっていくので、見にくい時には揃えをやること、こちらに整列して、もう一回持ってくると先程の間はそのままになっているので好きな物だけ取り出す事ができます。もし、ホットドックが1968年に生まれたと、そう言う時に1968年にあった事を知りたいと思う事があると思うんですけど、その時に「インポート」を使うと、1968年のデータを重ねる事が出来ます。今の所に年表データが入り込んで来て分ります。例えば、グループ作業をとかをしていて、今週分かった事をまとめ来てねってと言って、別々にやって来た事を一緒にしたりして有効になります。写真とかもいれれます。最後に、こちらで作ったメモパッドを読み込めるので、例えばメディアに刻むなどを読み込んでそこから情報を入れていったりする事が出来ます。順序としては、まずこちらでプロセスをやってこっちに持って来てそこに情報を入れていくのが有効だと思います。
 
美柑
よく出来ていると思います。あえて言わせてもらうと、犬とワンちゃんの関係に名前に付けられないじゃないですか。犬とワンちゃんの二つに関係があるのは大体分ることなんですけ、それはどういう関係なのかっていう、関係そのものへの接近ができないのかなっていうのが、惜しいなと思います。
 
大田
連想の質というのはいろいろ考えたのですが、いろいろというか無限にちかい程あって、連想の質は本当にいろいろバラバラで一応ガイドラインみたいのはあるんですけど、
 
美柑
一番大切なのはその間だと思うんですよ。その間にもその名前とか付けられていくと、もっと関係性が広がったりとかいろんな物が発見できると思います。
 
武藤
僕もよく出来ていると思ったんですけど、このツールがどうのっていう話以前に、どういうモチベーションで作ったのが分らないんですけど、自分があったら便利だなとか、プログラミングから作ろうとか、こういう話は何度かした事があるんですけど、電子メディアの中で、例えば大田君がつくったアプリケーションを使うとなると、僕は電子メディアと読でっているんですね。で大田君はこのツールを作ったっていうのは書いている。自分でツールを作って、ツールっていうのをプロセスにして編集の意志を書いている。そいうった前提があるんですけど。 大田君のいっているプロセスっていうのにちょっと幾つかどうなんだろうなってところが、プロセスがなんなのかってのいうのを今度聞けたらなというのがあるのと。 もう一つのツールは、こっちの情報が入ってくるって事だったんですけど、動いていたり引っ張ったりすると付いてくると表示としては動的なんですが、表されている関係性自体はわりと静的なものがあると思うんですね。今このれを扱おうとするとネットワークとかにつながって随時変わってくる情報、量、量というよりも情報の性質自体かも知れませんが、そういった物を表示したりするように使えたりすると動的な情報を動的に表示してそれを編集に使えば面白い事になるかなって思います。