テスト   七人のまれびと
中川 朋樹

BACK・NEXT

 

中川
一言で言うと七福神のルーツを探った物なんですけが。七人のまれびとの題名の意味として、まれびとというのは神の世界から人間の世界にやって来て幸福をもたらしくれるという神様の事です。でその海の彼方の、なんていうですか、君はどこだっていうのを七福神で調べて、それぞれのルーツを探ってあります。例えば、毘沙門天って言う神様は、もとはインドの神様でして、ここがタイムライン、時間軸になっていまして例えばBC200年代でインドのパールントウていう都市でこういう像として最初は信仰されていたていうのが分るようになります。100年代はここと、アヒチャトラーと言う所と同時にこういう形として毘沙門天は信仰されていました。そいうのを時間軸とそして場所という関係で編集した物です。順々に時間を設定して、点滅した地名を押していってもらうとその時間とともに変化する神像の移り変わりが見えます。これを七人分作ってあります。なぜこれをしたかというと、4年間、僕は時間の流れとともに移り変わる物事、事象の変化っていうのを考えていて、そのテーマとして七福神を格好のテーマとして選んだわけですが、ここで僕がいままで時間とともに変化する事象っていうのを気にしていたのですが、この卒制を通して学んだ事があって、神様って言うのは人間の信仰であって、信仰と言うのは自分が幸福になりたいとか幸せになりたいとか???利益を求める人々の意志なんですよ。その神像と言うのはまさにその表れだと思ったんですよ。つまりそのBC1500年代からずっと人間と言うのは幸福を求めて神を作りだす。どんどんいろんな神をつくり出していったですが、それと言うのは今、襲っている私達人間が文明や技術を便利になりたいといことで発展させる行為や、あるいは戦争だとかもっと裕福になりたいとか、そいういう人の人間性とか、そういうのの繰り返しであると思ったんですよ。だからつまり今まで僕は時間と共に変化しているものばかりに気をとられていたのですが、一見変化しているように見える世の中はつまり人間性の繰り返しであるとそういう考えにいたりました。歴史を学っていうことはそういう裏にある人々の生活であるとかを学ばなくてはならない、そこを僕はデザインを通して伝えていきたいと思ったわけです。その最初の作品だとして、この参考図版があるんですけど、これは7人全員で295画像収録されていて、相当な情報量なんですが、それをここまで編集できたっていうのが僕の4年間の成果です。
 
美甘
まれびとっていうのは、折口信夫の?
 
中川
そうです。
 
美柑
ルーツを探るアーカイブってことでいいと思うんですけど 時間軸にそってのはいいんだけ、今これを見ていると時間軸、年代年代で別れていて、年代をまたいで、例えば関係をなぞっていくっていくことが出来るのかな。
 
中川
それが問題で、例えば学者の説が沢山あるんですが、こことこことここの関係って言うの分らないんです。いろんな学者がいろんな事を言っているので僕が判断するわけにはいかないと思ったので、例えば900年代にあるこの4つの地点に平行して僕は見ていると言う形にしたんですよ。流れを作っては自分が歴史を作ってしまうことで、ちょっと自信がない、出来ないだろうと思ったのでそいう形をとりました。
 
美柑
関係、ルーツというある流れをたどるってことだったら、何か線づけじゃないけど順序をつけていって、それが例えば一覧で見れるとかの方が来訪神としては意味があるかなとは思うですけど。
 
中川
それはやっぱり僕がデザイナーとしてやってしまわないと伝わらないことだったんですが、後から自信がなかったのでこいう形になってしまったんですが、
 
美柑
非常によくできと思うんですが・・・
 
中川
たた漠然とした時間とその土地とその形って言うのが、漠然とした流れがここでは分るので・・・。そこまですけど。